研究活動

近年、グローバル化に伴い、顧客要求の多様化と複雑化が加速していています。製品は様々な機能の組み合わせやその融合によって実現します。しかし、多様で複雑な顧客要求を満足する製品・サービスは単純な組み合わせでは実現できず、System of Systems: 複合大規模複雑システムの設計が重要となっています。

特に、消費者の価値観がモノからコトへと移り変わる中で、要求を適切に記述・評価、実現技術を検証し、Product Service Systemを設計する必要があります。これからは、新しい要求を実現する機能の設計、機能を実現するシステムの設計が重要視される時代です。つまり、サービスを必要とする人がシステムを設計する時代、万人がエジソンとなる日もそう遠くないのではないでしょうか。

Industrie 4.0とは、情報技術によるものづくり革命のコンセプトです。生産システムのグローバル・ネットワーク化とサービス化が進行し、ものづくりの基盤はクラウドやビッグデータに置き換わると考えられます。IoEによりすべてが繋がる社会になった時、複雑に絡み合った製造システムと製品システム、社会システムと製品システムなどを考慮しながら、現代の製造業の課題解決を行うことが肝要となります。

東京大学 青山研究室では、これらの課題に対峙するため、システム・アーキテクチャの記述・分析・理解・創成に関する研究を行っています。システム・アーキテクチャを記述・分析することにより、対象の認識が可能になります。適切な記述やモデル定義を行うことが重要になります。アーキテクチャを理解することにより、対象の探求が可能になります。システムの構造を分析することで、背反構造や因果構造がわかり、複雑システムに発生している問題点を抽出できると考えています。システム・アーキテクチャの創成では、抽出した問題点に対して、製品の設計・開発マネジメント(プロジェクト・マネジメント)まで踏み込み、設計解の提案を行い、システムを実装しています。