トップダウン志向設計支援システム

製造業の製品設計において、近年デジタルモックアップの概念を基に、CADを用いた3次元設計がさかんに行われています。しかし、既存の手法では、部品レベルの形状や材質などといった詳細な情報をいきなり記述していくために、製品全体の情報を見通したくても、非常に情報量が大きくなってしまい困難であるという欠点があります。そのため、要求された性能や機能、信頼性などの制約を製品全体が満たしているかどうか、といった製品の整合性を保ちつつ製品を効率的に設計していくことは困難でした。
 ところで設計における情報生成の過程には、抽象的な要求から具体的な製品情報へと情報が順次決定され、段階的に増加していくという側面が存在します。この過程を、製品情報の成長として表現することが可能な情報モデルとして、私たちの研究室ではトップダウン指向による製品の情報モデル表現に関する研究を行っています。この製品情報モデルは、製品を階層型ネットワーク情報モデルによって表現することにより、以下に示すような設計の進行とともに詳細化され複雑化していく製品情報を、矛盾なく効率的に記述することが可能であるという特徴を持っています。
   ・製品位相情報(製品の階層構成)
   ・構成要素同士の相互関係
   ・構成要素の属性、および属性間の制約条件
私たちの研究室では、このトップダウン指向の製品の情報モデルの構築を以下のような設計支援システムを産学連携により実際に構築することを通して行っています。
   ・人工衛星
   ・橋梁や船舶などの大規模鋼構造物
・ ソフトウェア・ハードウェアが混在するシステム設計





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青山和浩,
2011/01/24 16:53
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青山和浩,
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